★初電気2nd~新米わな猟師編
今朝の続きです。思いのほか早くアップできましたw
このオスのイノシシ君。(3月3日捕獲)
やせっぽっちでしたが、昨晩ウデでシチューを作ったら非常にうまかったです。
脂が乗っていなくても食べ方次第で美味しくいただけますね。
さてさて、お話は電気止め刺し。
まずは使用している道具をば
こいつがなければ始まりません。
先輩猟師さんに作っていただいた物です。
コンセントをインバーターにつなげて、クリップを檻に挟みます。
檻は当然鉄なのでビリビリ棒の先を獲物に当てると通電して意識喪失、
もっと通電すれば心停止となります。
鉈はフクロナガサです。
意識を喪失させて、こいつで心臓の少し上を狙って一突きします
大動脈弓や上行大動脈を切りたいが動脈弓から分枝する動脈でも
切れれば良いかなと思っています。
※ネットで調べたらイノシシの左総頚動脈は椀頭動脈から分枝するらしいです。
人間とはちがうんだー、勉強になりました。
※槍(鉈、解除)
刃物を外せないと保持してはならないはずです。
バッテリーとインバーターも道具箱に入ってます。重たいですけどw
バッテリーは軽自動車用の12v。インバーターで昇圧して使います。
非常に重要な道具です。イノシシを動かすのに必須です。
これも先輩猟師さんから頂きました。
土木用のコンクリーこねる通称、船とバケツ大中小。
船は獲物が鎮座します。バケツは解体した後の搬送用に。
見えていないですがシャベルと地面をならす道具も積んでます。
こんな感じで、毎日猟をしていますw
道具についても、狩猟方法についても先輩猟師さんに大変お世話になってます。
猟だけでなく生活全般、移住後の恩人です。いつも有難うございます。
さて、今回の個体で初めて電気を使って止め刺ししてみたのですが
慣れていない為、結構苦戦しました。
止め刺しまで5分以上格闘していました。
イノシシの動きを読みながら、ビリビリ棒の穂先をイノシシに噛ませる
のが理想なようですが、これは非常に難しいです。
一度触れて、びりっと来たイノシシは非常に警戒して檻の中で距離をとります。
そこから、突進してくるので通電させるのが困難になります。
今回も最初に口を狙ったのが間違いの元でした。
警戒したイノシシはなかなか棒のほうに寄ってきません。
かつ、離れたところから突撃をかまされて穂先が曲がるアクシデントが・・・
何回か、体に当てますが直ぐに離れてしまいます。
それでもしつこく胴体に当てていたら、何回目かで体を硬直させて通電しました。
少し動きが鈍り、お尻をこちらに見せた状態で
左臀部からわき腹辺りに強めに押し付けて意識を喪失させました。
その後、槍で一突きして放血させます。
数分で眠るよううに事切れました。
まだまだ経験不足で、イノシシにも負担を掛けていると思います。
次はもう少し上手く止めを刺せるといいかなと思います。