★脂のってきた?イノシシ君
すっかり秋めいてきました。日向ぼっこのカマキリ君を発見しましたよ。
うちの庭で毎年生まれて死んでいくカマキリ君。
あと一か月ほどの命、今年も同じ情景が流れます。
さて、本日は日曜日にトリガー仕掛けた箱罠に獲物が入ったようなので
止め刺し解体に行きました!
獲物はコイツ。
60-70kのオスです。
実は前日にここから100mほど離れた場所で箱罠から逃げられました。
上の写真の棒がなんと下りた箱罠の扉にひっかかり隙間が数センチ開いていました
致命的かつ初歩的ミスです。鼻で扉を持ち上げてまんまと逃げおおせたようです。
イノシシは頭が良いのでで当分入らないかと思ったら・・・
本日入りました。同一個体ならアホなやつですw
と言う訳で、止め刺し(殺すことです)します。
僕の場合は電気で失神させてから槍で一突きして放血させます。
この血を抜く作業は美味しいお肉を食べるのに非常に重要です。
止めてから、解体場に向かい有害鳥獣用の申請用に写真を撮ります。
この時期にしては結構太っていて美味そうです。
では解体に入ります。まずは内臓を抜きます。
気管と食道から一気に肛門までつなげて抜きます。
腹腔をきれいに洗ってから解体用の台に乗せます。
一人でやるには結構重たいw
内臓を抜くときに陰茎と精巣は取っておきます。
奇麗にタマタマはありません。
さて、それでは皮を剥いでいきます。
結構脂のある良い個体です。
しかし皮に脂が残っていてベテラン猟師さんには突っ込まれるレベルですw
次に頭を落とします。
力は要りません。関節をきめ、首周りの筋肉を切断するとあっさり外れます。
首元には槍で刺した跡がありました。
槍は心臓ではなく大動脈を切るのが理想です。
心臓が最後まで動き血を最大限抜くことができます。
ここから部位ごとにバラしていきます。
上がロース ヒレ。下が左からウデ2本、モモ2本 バラ2枚
バラの上は肩ロースやその他端材です。
ここから骨を抜いてみなさんが食べるスーパーで買えるお肉にしていきます。
作業はまだまだ続きます。
止め刺しに入ったのが10時ごろ、
解体が終わったのが1時過ぎぐらいでしょうか。3時間以上かかっていますね。
これでも狩猟を始めた当初に比べると格段にスピードアップしました!
このイノシシは小分けにして、お世話になっている方の会社に送ることにしました。
なお本日当家では、レバーとハツで晩飯作ります。
美味しく命を頂きます!